Return to Forests -田舎暮らしの楽しみ方-

兵庫の田舎で暮らす木工家です。自然に囲まれた日々の暮らしを綴っています。

テイカカズラの蔦でカゴ作り

今回は、裏山をきれいにしていく中で採った

テイカカズラの蔦でカゴを作った時のお話です。

 

f:id:tokuyuri:20200616225145j:image

 

私、今のマイブームは草刈りなのですが、

そのきっかけは、裏山をきれいにし始めたことでした。

 

私が幼い頃は、裏山にあった田んぼが手入れされており、

人の山への出入りが頻繁にありました。

 

私もしょっちゅう山に入ってどんぐりを拾ったり、

探検していました。

 

それが田んぼをされていた方々の高齢が理由で

田んぼをやめた途端、あっという間に荒地になっていきました。

 

山に入る人がいなくなったことで道が笹や竹で塞がれ、

蔦も木々に絡まり、さらに荒地に。

 

そういう状態がここ10年ほど続いていましたが、

また山で散歩したい!と家族みんなで裏山をきれいにし始めました。

 

その中で、木に絡まっている蔦をたくさんとりました。

その時はなんの蔦かわからなかったのですが、

この大量の蔦で何かカゴ編めないかな?ととりあえず持ち帰ることに。

 

f:id:tokuyuri:20200616224558j:image

 

まずは取ってきた蔦でカゴが編めるのか調べるために、

なんの蔦なのかを調べました。

 

お花は咲いていなかったので、葉っぱから検索。

 

その結果、どうやらテイカカズラであることが判明。

 

テイカカズラの名前は、式子内親王を愛しすぎた藤原定家が、

死後も彼女のことを忘れられず、蔦に生まれ変わって

彼女のお墓に絡みついたという伝説が由来だそうです。

 

また、漆ほどはかぶれないけれど

白い樹液は毒性があり注意が必要とのことでしたが、

樹液はでてこなかったので早速カゴ作りを開始しました。

 

参考にしたのはこちらの動画。

https://m.youtube.com/watch?v=GT0nQDVmdgg

 

この動画のハンナさんが作る完璧なカゴをイメージしながら

作ったカゴがこちら。

 

f:id:tokuyuri:20200616223701j:image

 

玄関の前に、お花入れとして飾っています。

 

使う蔦が曲がっていたこともあり、ぐにゃぐにゃな仕上がりに…

けど、その素人臭さがなかなかいい味を出していて満足。

 

ちなみに、取手部分の太い蔦がチャームポイントです。

 

季節によって、生けるお花を変えて楽しんでいます。

 

f:id:tokuyuri:20200616224033j:image

 

あざみを取ってきたり、

 

f:id:tokuyuri:20200616224117j:image

 

今の季節はアジサイを。

 

取ってきた蔦はまだ残っているので、

またカゴを編んでみようかなと思います!